実務訓練 2023年度 豊橋技術科学大学

はじめまして、豊橋技術科学大学の土淵です。実務訓練(2024年1月10日~2月22日)で、株式会社ウェブインパクト様のお世話になりました。私は今回、主に「まちなかセンシングの実証実験」と「おにどこ」の2つのプロジェクトに関わらせていただきました。

まちなかセンシングの実証実験について

このプロジェクトはまちなかにWi-Fiパケットセンサの設置を行い、センサ周囲の端末から発信されるProbe Requestを収集することで、まちなかの人流を把握できるようにするというものです。このうち、以下のことに取り組みました。
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・ドキュメントの作成
あらかじめ作成されているプログラムを実行したり、インターネットで調査をしたりしながら、指定の形式に合わせてドキュメントを作成しました。また、分析のためにデータを集計するプログラムの作成も行いました。その際、これまでの研究や授業で学んできたプログラミングが実践で生かせると実感することができました。
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・APIの作成
今後のプロジェクトに向けて既存のAPIを基にして、簡単なAPIの作成を行いました。PHPを触ったのは初めてでしたが、既存のものを参考に完成させることができました。実際のwebで公開されているサービスの裏側を学ぶことができ、良い経験となりました。

おにどこ

豊橋鬼祭において、鬼が今どこにいるかの確認、ARで門寄りができるアプリ「おにどこ」に関するプロジェクトに参加させて頂きました。このうち、以下のことに取り組みました。
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・dockerによる環境構築
作業するにあたって、様々な環境構築が必要になります。そのなかで、LPとAPIのローカル環境の構築をdockerを用いて行いました。これにより、来年以降の環境構築の負担軽減をすることができます。研究室でdockerやlinuxについて少し触れたことはありましたが、実践となるとわからないことが多かったです。調べたり社員の方にアドバイスをいただいたりして、形にすることができました。
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・必要なデータの作成
おにどこのアプリにはルートや鬼のスケジュールなどの様々なデータが必要になります。そのデータのうちいくつかの作成を行いました。単純な作業とも思える反面、ユーザーが最も知りたい情報の一つでもあるので、責任感と緊張感をもって作業しました。
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・アプリの動作確認、不具合の解決
アプリに対して様々な操作を行い、正常に動いているか不具合を起こさないかを検証しました。そのなかで、見つけた不具合に関係するファイルを教えていただき、修正するという体験もさせていただきました。他人が書いたコードを修正する場合、コードの理解から行う必要があります。しかし、あらかじめ書かれていたコメント文に助けられ、スムーズに理解することができました。このように、コメント文やgitなど頭では大事とわかっていた要素が実際にグループ開発のなかで、いかに効果を発揮するかということを身をもって体験することができ、今後、グループでの開発をするときの参考になると感じました。
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・当日のお手伝い
豊橋鬼祭の当日には実際にアプリが正常に動いているかの監視や諸作業を行いました。それと同時に、実際にお祭り自体を観客として楽しむこともできました。豊橋に来てからお祭りに参加したことも少なかったので、豊橋の文化を知る良い機会にもなりました。

豊橋鬼祭当日の様子

まとめ

これまでの授業や研究活動で学んできたこと、研究してきたことが実践でどのように生かすことができるかを体験することができました。また、グループでの開発の流れやプロジェクト進行の仕方、現場の緊張感など社会人になってからも役立つ経験もすることができました。実務訓練をして良かったとはっきり言える1ヵ月半でした。ウェブインパクトの皆様ありがとうございました。

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米野

実務訓練で、私は主に「おにどこ」のLP作成に携わらせていただきました。具体的には、おにどこが2024年版に更新されるにあたって追加される新機能の説明や、来年度に向けた新たな取り組みといった内容をHTMLを使用して作成しました。Webサイトだけではなく、ARで赤鬼を表示できる場所の情報をJSONファイルに追加する等、アプリ内に表示される内容の更新等も行いました。

私自身、フロントエンドの業務に興味があったため、本訓練を通して将来的にWebサイトを作成するための大きな経験を積むことができました。Dockerを利用したローカル環境の構築など、初めての業務で苦労した点もありましたが、実際に自分が作成した内容がWebサイトやアプリ内に反映されたものを見た時は、とても感動したことを覚えています。

また、豊橋鬼祭当日も「おにどこ」アプリの運用に協力させていただきました。豊橋市内の盛大なお祭りを間近で拝見させていただいたことで、1000年以上の歴史を有する伝統文化の素晴らしさを再認識すると同時に、伝統文化と最新技術の融合という大きなプロジェクトの一端に関わっているという強い責任を感じました。

祭りの一大イベントでもある「赤鬼と天狗のからかい」時には、同時利用者数が900人を超えていることを確認しました。多くの豊橋市民の皆様にアプリを使用していただいたことに感謝しております。実際にアプリを使用しているお客様の姿や、SNSでアプリを使用する声を聞いたことで、技術者としてのやりがいを改めて実感しました。

おにどこに加えて、豊橋鬼祭を始めとした豊橋市内で開催されるイベントのホームページや記事の作成を担当させていただきました。WordPressなどの新しいツールに触れることで、自分のスキルの幅をさらに広げる貴重な機会となりました。

ウェブインパクトの皆様には、長期間であるにも関わらず、私たちを受け入れてくれたことに大変感謝しております。期間中には歓迎会を開いていただき、貴重なお話を伺えた上に豪華な食事までさせていただきました!
この実務訓練を通じて、大学の講義や研究では得られない多くの知識を吸収し、自己成長ができたと感じております。今後は、この実務訓練で得た知識を活かすためにさらに勉学に励むと同時に、後に実務訓練を行う後輩が同様の素晴らしい経験を積むことができるよう願いつつ、私自身もそのサポートに努めたいと思います。
重ねてではございますが、代表取締役の木村様、担当者の辻様、山下様、豊橋技術開発部の皆様、同実務訓練生の土淵様。この場を借りて御礼申し上げます。2か月間、本当にありがとうございました。